番外編♪出会った音楽家シリーズ1Waber-Chorli Bern( ヴェーバー・コーラス ベルン)


小編成の、アカペラのグループ


総勢8名からなるこのグループは、1993年に設立、1994年にベルン州ヨーデル連盟に加盟した。小編成の日本でいう「アカペラ」のスタイルのアンサンブル。

○○大学アカペラ研究会といった感じのヨーデル版である、週1回練習している。ハーモニーの感じは素朴で、ほとんど、?・?・?に収まり、和声的に凝っていないものを好む傾向。(スイスのヨーデル業界全体がそのような傾向)

勿論アマチュアである。彼らの職業は元警察官・主婦・元OLなど。年齢は30代から60過ぎまでと幅広い。
2006年より、マリー=テレーズ・フォン・グンテンが、このウェーバー・コーラスの指揮者となっている。
                                                                                                      (写真左からFritz Sterchi, Andreas Wirth, Kathi Kunz, Marie-Theres von Gunten, Maja Weber, Ernst Krebs und Rene von Gunten)


2008年スイス滞在中に彼らの晴れ舞台!インターラーケンの小規模な可愛いホテル
ホテルステラ(星という意味)でクリスマスのディナーコンサートがあったので、聴きに行った。
連続民族音楽クリスマスディナーの1ナイトであった。
このような、ホテルでの演奏は滅多にないことらしく、緊張感が漂っていた。が、
綺麗に飾り付けられたホテルのレストランで聴く彼らの歌声は、暖かく、本番はとても良かった。

彼らもまた、ヨーデルフェストでは1級(最高級クラス)の収得をしている。
ベルンにはこのようなヨーデルのグループが、300もあり、そのうちの半分以上が、ヨーデルフェストで、1級と2級に収まる。スイス人の音楽層の厚さを感じる。

しかし、小編成のグループは準備が大変なため、定期演奏会などをほとんどしないので、人前での露出が少ない。
このグループもそのうちの一つ。ホテルステラで彼らの本番が見られたのは、ラッキーなことだった。

2008年に新しくメンバーになった「マーティン」は私に「日本!日本人!柔道大好き!うちの息子も柔道やってます」と笑顔で話した。
今ツバイテバス(2バス)を募集しているらしい。

*追記1:2009.2に彼らの練習に顔を出したら、新しく「ルェディ」がメンバーに加わっていた。彼は1バス、新しいメンバーを迎え、楽しそうだった♪

*追記2:2009.10に彼らの本番をスイスで見に行ったら、中の一人がもの凄い風邪で、舞台の上でも咳をするほどだったが、彼らは嫌な顔一つせず、移動のときも、食事の時も、親密にしていた。もちろんスイス人マスクなんかしない。 信頼関係のある人の風邪なら、移っても良いのか!!??本番よりも、そのことがびっくりした。「自己管理も仕事のうち」の日本の音楽家の私たちとは随分常識が違う。と書いて気がついた、彼らは仕事じゃないんだ。趣味なのですものね。

 

2008 ホテルステラ ディナーコンサート

インターラーケンのホテルステラ外観
おしゃれな可愛いホテル入口
綺麗に飾り付けられたレストラン

緊張感漂う本番前のリハーサル
真剣な表情
レストランでの本番
プログラムとメニュー

 

上に戻る

北川桜オフィシャルHPへ戻る