maru swissrepo 2008

2008年 11月22日・26日・29日スイスのゴイエンゼーで
ヨーデルコーラスに呼んで頂き歌って来ました♪のレポート


スイスで最も上手な、そして50年の伝統のある ヨーデルコーラス


私のスイスヨーデルの師匠 マリーテレーズ・フォン・グンテン 先生の31年間指導している、スイスで最も上手なヨーデルコーラス(ヨーデルフェストで最高級クラス1級を40年以上取り続けている)のうちの一つ
ゴイエンゼーヨーデルコーラス の2008年定期演奏会に ゲストで呼んで頂きました。

彼らは日本人と共演をしたのは初めて、今回のテーマは堂々、「日本との交流!」でした。、舞台にはでんと、真っ赤な鳥居、日本の歌「早春腑 」を浴衣やはっぴを着て、日本語で一緒に歌ったり それはそれは、楽しいコンサートでした。

私はヨーデルのソロ・マリーテレーズとディエット・カウベル・日本の歌を、演奏しました。

とても意外でびっくりしたのはカウベル(スイスドイツ語ではアルペンシェッレ)はスイスではほとんど演奏されない、と言うことでした。
ほとんど会場の全員が「初めて聞いた!素晴らしい」と言っていたことです。

10何年もアルプス全体の民族楽器として、演奏してきましたが、どうやらスイスでは全く盛んでなく、オーストリアの民俗楽器だったようです。
何十回もアルプスに足を運びましたが、まだまだ新しい発見があるなあ。と思いました。

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お客様も心得ていて、途中良かったら、オペラのように、何回も拍手でアンコールしたり、一体になって楽しんでいる。
子どもたちも参加で、まるで天使のコーラス♪しかもかなり上手。司会も子供たち。漫才のような掛け合いで、笑いを取っていた。
曲目はほとんどがマリーテレーズのもの。人の声の暖さで聴く、ハーモニーはとても素敵。そこに素朴さも加わって、ヨーデルコーラスって本当にいいなあと思った。

コンサートが終わったら、出演者はものの1秒で着替えて、今度は会場がそのまま、レストランに早変わり、
スイスアコーディオンとコントラバスのバンドを雇って、 ダンスホールのようになりました。夜8時から10時がコンサート。終わってから延々ダンスパーティ夜中2時半ごろ迄。車で宿に帰りつくのは朝の4時半。
給仕はゴイエンゼーコーラスの出演者とその家族、みんなが力を合わせて、来てくれたお客様をもてなす。もともと給食室のような設備がホールにはついているのです。
さっきソロを歌った、彼女がもう着替えて、肉を焼いている。テノールのおじさんは大鍋で調理している。 自分たちのお祭り、まるで学園祭。

「桜これがスイスのコンサートのスタイル!スイススタイルよ!」
マリーテレーズが言います。
コンサートの次の日はぐったり疲れるから、お休み。というわけで、日にちが続いていない理由が解りました。
「ほとんどのヨーデルコーラス・ヨーデルグループのコンサートはこうなのよ!楽しいでしょう」
マリーテレーズが言います。音楽は楽しむもの、仲間と楽しむためにある。

スイスヨーデルって本当に音楽の原点。
彼らアマチュア、アマチュアならではの良さなのかもしれない。
と同時に、「We are no king」私たちには王様がいない。彼らが良く使う言葉、
誰かが偉いわけじゃない、皆で力を合わせて生きてきた、力を合わせなければ生きてこれなかった。
そんなことを感じさせる。
自分たちの事は自分たちで話し合って決める。そんな「みんな平等」の精神が、体の中に刻まれているのかもしれない。

ヨーデルを通してまたひとつ、大切な思い出ができた。

 

ソロではヨーデルフェストで歌った[EBitt] アコーディオンはショルシュ・ゲオルクさん

マリー先生と一緒に

着物で!カウベル演奏♪


コンサートプログラムです。画像をクリックすると大きなサイズで見れます。(約150Kb)

  

地元のルツェウンの新聞の取材を受けて2008.11.27 に掲載されました。


<新聞記事の要約>
日本の歌手がゴイエンゼーでヨーデルを歌う
 日本(東京)から来た北川桜さんは、今年のスイス連邦ヨーデル祭りに外国人として参加しました。そして、今ゴイエンゼーのコンサートに出演しています。
 「文句なく感じ取れる組み立てと表現力による感動的な歌唱。傑出したパフォーマンス。第1クラス」。ちょっと待って下さい。「第1クラス」を受賞したヨーデル歌手が、エントレブッフ、ムオッタタール、ベルナー・オーバーラントから来たと考えた人は、間違いです。
「完璧な音だし、調和した純度、リズム、ダイナミックさ」という「第1クラス」の評価は、東京から参加した北川桜さんにも当てはまります。
北川桜さんは、ルツェルンで行われたヨーデル祭りに参加し、「E Bitte」を歌い、「第1クラス」に輝いきました。この北川桜さんが、先週と今週、ゴイエンゼー・ヨーデルコーラスと共に、コンサートに出演しています。今度の土曜日の公演は既にチケットが売り切れています。

偶然が重なって  水曜日にゴイエンゼーで開かれたコンサートに来た300人を越える観客は、いったい何がゴイエンゼーと東京を結びつけているのか、疑問に思ったに違いありません。
「北川桜さんのコンサート参加は、偶然が積み重なって実現したのです」。
ゴイエンゼー・ヨーデルコンサートのハンス・アルビッサー会長が説明してくれました。
北川桜さんは、有名なヨーデル歌手であり、作曲家、指揮者でもあるマリ・テレーズ・フォン・グンテンさんのところでスイス・ヨーデルを習得していたのです。

いったいどんな風でしょう。Oesch's die Dritten (スイスで活躍するク・ク・ヨーデルグループ)のライバルが今や登場したのです。
桜さんが披露したのは、素晴らしい歌声で、同時にKu-ku-Jodel(ク・クー・ヨーデル)を影に押しやってしまうものでした。早口言葉のヨーデルを歌うときの桜さんはものすごいスピードで、アコーデオン伴奏のジョルジュ・シュトイブレさんでさえ、遅れずについていくのがやっとと言う程でした。

桜さんは、東京に暮らし歌の仕事をしています。クラシック音楽を学び、日本では数多くのオペラ、オペレッタ、ミュージカルなども歌ってきました。日本人がヨーデルを習うときに難しいのはなんでしょう。マリー・テレーズさんは、答えます。「ヨーデルでは、発音に注意しなければなりません。ところが、日本人は、「R」の音も「L」の音もないので大変なのです」

ゴイエンゼーコーラスメンバーが日本語で歌う  ゴイエンゼー・ヨーデルコンサートの新たな挑戦は、桜さんと一緒に日本の歌「早春賦」を歌うことでした。
この日のスローガン「音楽は(人の心を)つなぐ」が、見事に実現したのです。
ゴイエンゼーのヨーデルの夕べは、素晴らしいヨーデルの作品とマリー・テレーズ・フォン・グンテンさんの作品に彩られました。
マリー・テレーズさんは、30年来、ゴイエンザー・ヨーデル・コーラスを指導しています。コンサートはハンス=ヴァルター・シュネラー作曲の「D'Watterflueh」でオープニング。そして、ソロ、デュエット、トリオ、コーラスが、スイスでも指折りのヨーデル・コーラスに数えられることを存分に証明してくれました。  
コンサートのハイライトのひとつは、子供のヨーデルコーラスで、これも素晴らしいものでした。プリスカ・ヴィスマーさんとプリスカ・ブドミガーさんの指導で、子供たちは、聴衆の心に響く歌を披露しました。
アルレット(9歳)とエリアネ(14歳)・ヴィスマー姉妹が、とても腹を割った話し方で進行役をこなして、日本語でも話しました。

 






(画像をクリックすると大きめの画像を見る事が出来ます)

2008 11 スイスゴイエンゼーヨーデルコーラスコンサートの様子
(画像をクリックして下さい。鮮明な画像がご覧になれます♪)


○コンサート前,ゲマインデハウス○○○ゴイエンゼー・コーラス大人編 ○○○ゴイエンゼー・コーラス子供編○○○マリーテレーズ先生とプリスカ

○進行はこの天使たち○○○○私のソロ○○○○マリーテレーズと2重唱と流行った日本のおじぎ○

こちらも♪日本式
写真は少しずつアップしていきます♪また覗いて下さいね♪

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